資産運用っておもしろいですね〜
本日は、公的年金は、「貯金」や「積立金」ではないです。
時々、公的年金は破綻するだとか、運用に失敗しただとか、その様な話題が新聞等で取り上げられます。
こういった話題の背景には、「自分がもらう年金」は、「自分や会社が収めた保険料とその保険料を運用した金額」という、考えがあるように思います。
しかし、この考えは間違っており、公的年金は「貯金」や「積立金」ではないのです。
厚生労働省の「いっしょに検証!公的年金」というHPが、さすが分かりやすく、勉強になりましたので、そのHPを参考にまとめてみました。
何事もきちんと理解すると面白いですね。
自分がもらう年金の原資が、何処から来ているのかというと、、、
「積立方式」と「賦課(ふか)方式」の2つの考え方(方式)があります。
「積立方式」とは
「自分がもらう年金」=「自分や会社が収めた保険料とその保険料を運用した金額」という方式です。
「賦課(ふか)方式」とは
「自分がもらう年金」=「その時に収められた保険料」という方式です。
公的年金は、実は、「賦課(ふか)方式」なのです。
正確には、一部ですが、積立金も活用しているので、修正賦課(ふか)方式と呼ばれることもあります。
(時々、公的年金の運用に関する新聞記事等があるのは、この積立金の運用についてなのです)
いずれにしましても、「自分や会社が収めた保険料とその保険料を運用した金額」ではないのです。
従って、国が制度をやめない限り、公的年金は必ずもらえるのです(もちろん、きちんと保険料を収める必要はあります)。
一見、安泰にみえる「賦課(ふか)方式」ですが、以下の様な点に注意が必要です。
今後の日本のように、年金をもらう人が増え、保険料を収める人(労働人口)が少なくなった場合:
・ 年金額を維持するためには、一人当たりの保険料を上げる必要がある
もしくは
・ 一人当たりの保険料を上げないのであれば、年金額を減らす必要がある
このような絶妙なバランスで成り立っていることから、国(厚生労働省)は、年金額と保険料がバランスしているか、定期的(5年に1回)に検証しているのです。
そして、必要があれば、制度を見直す、ということをやっているのです。
ありがとうございます。
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