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生命保険の利益の源泉 〜生命保険会社は何故儲かるのか〜

資産運用っておもしろいですね〜

 

本日は、生命保険の利益の源泉 〜生命保険会社は何故儲かるのか〜です。

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万が一に備え保険は必要です

現在、日本には40社を超える生命保険会社があります。

過去には、経営破綻した会社もありますが、その原因の大部分は、無理な資産運用によるものであり、一定規模の契約数を保有するような生命保険会社であれば、通常は破綻するようなことはまずないです。

むしろ、きちんと利益が出る仕組みになっているのです。

 

生命保険の利益の源泉

生命保険会社は、保険料を計算する際には、「将来予想される発生率(例えば、10年後に1,000人中10人がなくなる)」を設定します。

この「将来予想される発生率」と「実際に発生する率」との差分から利益が発生します。

 

具体的には、利益の源泉として、大きく分けて3つあります。

1.死差益(死亡など保険事故の発生に関するもの)

2.利差益(運用の利回りに関するもの)

3.費差益(従業員給与など運営費用に関するもの)

 

いずれも、「将来予想される発生率(や費用)」を安全に見積もります

そうすることによって、保険料が安全に見積もられ、結果として、生命保険会社の利益が発生するのです。

 

1.死差益

死亡や入院といった保険事故の発生に関するものです。

 

簡単な例でみてみます。

将来予想される発生率(保険料計算時に使用)

 ・・・10年後に、1,000人中、10人がなくなる

実際の発生率

 ・・・10年後に、1,000人中、6人がなくなる

 

10人に保険金を支払えるように保険料を設定していたにも関わらず、6人分の保険金しか支払っていない、ということです。

すなわち、4人分の保険金については、保険会社の利益になります。

 

2.利差益

運用の利回りに関するものです。

 

簡単な例でみてみます。

将来予想される運用利回り(保険料計算時に使用)

 ・・・1%

実際の運用利回り

 ・・・2%

 

利回り1%の運用ができれば十分である保険料を設定していたにも関わらず、2%の利回りで運用できた、ということです。

すなわち、1%分の運用利回りについては、保険会社の利益になります。

(もっとも、ここで無理な運用をしてしまうと、破綻の一端になってしまう可能性があります。)

 

3.費差益

従業員給与など保険を販売していくための運営費用に関するものです。

 

こちらも簡単な例でみてみます。

将来必要な費用(保険料計算時に使用)

 ・・・1,000万円

実際に使用した費用

 ・・・800万円

 

保険を販売していくためには1,000万円必要と設定していたにも関わらず、企業努力により800万円で運営できた、ということです。

すなわち、200万円については、保険会社の利益になります。

(もっとも、ここは企業努力による部分も大きく、一筋縄では行かないこともあると思います。)

 

適切な発生率の設定には、一定規模の契約者数が必要(大数の法則)

利益を的確に出すには、「将来予想される発生率(や費用)」の設定が非常に重要になってきます。

これら(特に死亡や入院の予想発生率)を適切に設定するには、一定規模の契約者数が必要になってきます。

人数が増えれば増えるほど、発生率は安定してくる、という「大数の法則」を活用するためです。

 

簡単にいうと以上になりますが、実際には、年齢や性別ごとに率を設定したり、解約も発生しますし、奥が深く、難しい部分もあると思います。

 

仕組みを理解するって面白いですね〜。

がんばりましょう!!

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